Tiva Kavete Kiku

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伯母の急逝

この出来事は某SNSでは簡単にお知らせしましたが、その後の葬儀やらで色々と忙しく、自分自身の心の整理もついてなかったことから、今まで書けなかったのですが、ようやく落ち着いて振り返ることが出来るようになったので、自分自身の記憶に留めておく意味も含めて書きたいと思います。

伯母は私の実家の父の兄姉で、私の自宅の近くに住まいがあり、私が子供の頃からお世話になっていた人でした。何故か職場の先輩でも有り、直接一緒に仕事をすることはありませんでしたが、実直に物事を処理していく姿は私の父と性格が同じなんだな、と感じていました。そして退職後は特に別の仕事に就くことも無く、ごくごく普通の生活をされていましたが、おばあちゃん、御主人と相次いで先立たれ、愛犬である「ゆき」と一緒に過ごす生活が続きました。
(この愛犬「ゆき」は私のアイコンにも使わせて頂いております。時々会っては挨拶やちょっとスキンシップをしていましたが、犬ではなく人間と会話している感じになることがありました。今思えば本当に不思議な犬だったと思います。)

そして昨年の8月、愛犬の「ゆき」が老衰のため15歳という長命で亡くなりました。この頃から伯母の心のバランスが崩れてしまったのでしょうか、一人だけの生活に耐えられなかったためか、近所のお宅や私の実家に泊まりに行く事が続き、私も時々顔をのぞきに行くようにしていましたが、その後何とか精神的にも乗り越えられたのか、普通の生活に戻られた感じになりました。(この間に息子さん家族や娘さんが心配して何度も泊まりに来られていましたので、その効果もあったと思います。)

そして珍しく降雪が少なかった今シーズンの冬が過ぎ去った3月末、伯母はご近所にお茶のみに行った際に転倒して骨折。救急車でかかりつけの病院に搬送されました。私は丁度仕事中だったのですが、搬送中に救急車に同乗中に救急隊員(仕事関係でお知り合いの方です。)から、近くの病院から搬送を断られたので、長野市内のかかりつけの病院に搬送する旨の連絡があり、初めて事態を知りました。一応実家の父にも連絡を入れておきましたが、その後骨折が単純なもので手術してリハビリをすれば治ることや、それ以外の負傷が幸いにして無かったため、手術後しばらくしてからお見舞いに病院に行ってきました。
伯母は手術後数日と言う事でまだまだ一人では動けない状態でしたが、それ以外は元気な様子で、私やご近所の方々に様々な用事を頼んだりしていたので、これは大丈夫かな?とその時は一安心していました。

ところがそれから一週間以上経過したある日、朝の確認で伯母のところに行った看護師が心肺停止状態になっていた伯母を発見。直ちに集中治療室で心肺蘇生と処置が施され、私の所にも一報が入ったのですが、その時はまだ詳しい状況がわからなかったため、闇雲に病院に行っても会えるかどうかわからなかったので、まずは息子さんの連絡待ちということに。そして夕方、仕事終わりでちょっと買い物をして帰宅中の私の所に息子さんから連絡があり「状態が悪化しており今夜が山場と主治医から話があった。もし病院に来られるなら、是非会いに来て欲しい。」とのこと。直ちに実家の両親に連絡を取り、病院に直行。
病院に着いて息子さんの案内で集中治療室にいる伯母に会ったのですが、かすかな命を繋ぎ止めるための様々な機器が所狭しと取り付けられており、当然意識は無い状態。別室には親戚や娘さん、ご近所の方も心配そうにしてたのですが、それ以前に病状の急変に誰もが戸惑っているのが正直なところだったと思います。私達は次の日の予定もあったことから、夜中近くには帰宅。何とか回復して欲しい、という気持ちを強く持って就寝となりました。

そして翌日。息子さんから「山場は越したが、病状に変化はない。」との連絡があり、とりあえずは少し安心して仕事に。ところが夕方になって突然の電話があり、伯母が急逝したとのこと・・・。怪我により入院してから病状が急変、突然の死去とあまりに展開が早すぎ、しばらく呆然としてしまった私でしたが、まずは自宅の片付けや掃除をして、伯母を迎え入れる準備をしなければ、ということで急遽時間休を取って、伯母の自宅へ。ご近所の方や親戚の方と協力して片付け、掃除をしたのですが、まず驚いたのが身の回りの物が整然と整理されており、まるで今回のことを予想していたかのような状況であった事。
後で話を聞いたところ、以前から「終活」と呼ばれる事を伯母はやっていたようで、自宅内の整理の他、自分が亡くなったときにはこういう風にしてほしいという旨の手紙を息子さんと娘さんに送っていたようです。私もたまたま拝見する機会があったので一部を読ませて頂いたのですが、伯母が普段は絶対に話さない本当の思いが書かれており、私は絶句すると同時に、今まで近所に住んでいながら世話をすることが少なかった自分を大きく恥じました。

その後は通夜、出棺、火葬、葬儀とあっという間に進み、私はまた元の仕事に戻っていったのですが、未だにこの出来事から立ち直れない状態です。
息子さんや娘さんは定期的に帰ってきているので、その時に行って話をしたり、伯母さんの死後の手続関係のお手伝いなどしていますが、今までお世話できなかった分、可能な限り力になりたいと思っています。

以上、記録めいた感じで書いてしまいましたが、今回の出来事は私もいずれは通るべき道に際して、自分はどうあるべきか考えさせられる時でした。

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